むくみとは?【浮腫・ムクミ】
今回は、多くの女性にとっての大きな悩み・・・
「むくみ」についてお話します!
夕方になると脚がむくんで、パンプスが窮屈になってしまうのよねえ・・・
夜寝る前はマッサージをしているけれども、一時的にひいては元通りになってしまうのよ〜
こういった切実な声は、ほぼ毎日のように多くのお客様から聞かせていただきます。かくいう私も、足のむくみには常々悩まされているほうでして、少しでもスッキリとした身体(私は特に足首と脛が気になります)になるには、どうしたらよいか?と自分にあった方法を模索しております。
ということで、今回はむくみの原因と対処法について、簡単に説明してみます。
むくみとは何か?
むくみとは、細胞や血管の外にある水分を指す「間質液」が通常よりも多く溜まってしまった状態のことです。血しょう(血液の液体成分のことで、血液から赤血球や白血球や血小板などを取り除いた残り)の一部は毛細血管からその外に滲み出て間質液となりますが、その全部が毛細血管に戻ることはないため、それを回収するために体内に張り巡らされているのが「リンパ管」です。
つまり、むくみは、毛細血管と間質液との水分のやり取りや、リンパ管による間質液の回収の際になんらかの問題が生じていることから起こります。
血管内の血しょうは、尿として対外に排出されるためむくみにつながることはありませんが、間質液はそのまま排出されないためリンパ管によって血液中に戻すという過程が必要となります。
むくみに悩んでいる方の多くは、この「間質液」が余分に血管外に出ているということになりますね!では、その原因はどこからくるのでしょうか?
原因1 長時間の座位や立位
主にデスクワークの方、接客関係の立ちっぱなしのお仕事の方に多いと思います。そして、特に脚がむくむケースが多いです。これはどうしても仕方のないことで、なぜかというと、心臓のある胸の部分までリンパ管を通って全身の間質液が戻っていくには、足元があまりにも遠すぎるからであります。
原因2 栄養バランスの乱れ
栄養バランスが偏り、必要な栄養素が不足してしまうと、血液中のタンパク質(血漿タンパク質)が減ります。本来、毛細血管内に存在するタンパク質は、身体の余分な水分を引き込み血管の中を通り循環してくれるのですが、タンパク質の不足により水分を引き込むことができず、毛細血管外に水分が滲み出てしまうといった状況になります。
過度な食事制限や誤ったダイエットで栄養状態が悪化して、むくみが生じる方が多いです。また、非常に痩せ型の方で、むくみ体質の方は筋肉不足が予想されるほか、この栄養不足を疑ったほうが良いかもしれません。
また、例えば、脂質や糖質の摂取量が多い状態は、冷えも呼び込んでしまい血行不良となるため、さらにむくみを増幅させてしまうきっかけとなってしまいます。そして、塩分の摂り過ぎにも注意です。体は、体内の塩分濃度を一定に保つ機能があります。塩分をたくさん摂取すると、体の塩分濃度を薄めるために体内に水分を溜め込むようになるのです。
お酒を飲んだ後もすごくむくみますよね。これは血管がアルコールにより拡張し、間質液が外に滲み出すからであります。また、お酒のつまみには塩分の高いものをどうしても摂取しがちです。お酒を飲む際には一緒にお水を飲むようにしましょう。
原因3 ホルモンバランス
「生理前は全身がむくみ、重だるく感じます」といった方も多いのではないでしょうか。これは、排卵後に分泌が増えるプロゲステロンという女性ホルモンの影響です。月経前の時期には体に水分をため込みやすくなり、むくみやすくなると言われているのです。
なるほど、私のむくみは長時間のデスクワークが原因ね。お仕事を変えるわけにはいかないから、何か良い方法はないかしら??
対処法1 下半身を中心に動かしてみる
デスクワークの方は、その場から離れて動き回るのは難しいと思いますが、座りながらでも小まめに足先をパタパタ動かしてみて、ふくらはぎの筋肉が動いているのを感じてみてください。ふくらはぎは第2の心臓と言われ、心臓に向かって間質液を押し戻す働きがありますよ。血行促進効果もありますので、冷え改善にも繋がります。
また、休憩の際には少し横になってみるなどして、重力により下に溜まった老廃物をフラットにして心臓に流しやすくしてあげるなどの工夫をしてみてくださいね。
対処法2 マッサージする
リンパ管の流れに沿って、身体の数カ所にあるリンパ節に向かって、リンパを流します。例えば、膝裏(膝窩リンパ節)、太ももの付け根(深鼠径リンパ節)、脇の下(腋窩リンパ節)です。そこに向かって、優しく流すと、リンパ節に流れた老廃物は心臓に向かって押し出されてゆくのです。よく分からないという方は、ぜひ私にお任せください(笑)
私のマッサージはどうやら自己流で間違っていたようだわ!今日からリンパの流れを意識してチャレンジしてみるわ♪
対処法3 基本的な生活習慣を整える
あれこれ書きましたが、正直なところ、これに尽きます。十分な睡眠、バランスの取れた食事、水をしっかり摂取する、適度に運動をする、リフレッシュをうまく取り入れる・・・
身体には、恒常性(ホメオスタシス)という機能が備わっていて、どこかが乱れたり無理をするとどこかが補い協力しあっています。ただ、負荷がかかり過ぎてしまい、それが続いてしまうと、内臓疾患、血管疾患、免疫疾患などにも影響が及ぼされる場合もあります。身体の不調は、精神面にまで影響します。
結局、むくみ知らずで健康で楽しい毎日を送るには、無理なくほどほど、丁寧な生活が一番なのでありますね♪私も改めて肝に銘じます♪
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