手をケアした方が良い理由【ハンドケア、ハンドマッサージ、ハンドトリートメント】
突然ですが、自分の「手」や指に着目したことはありますか?
ネイルサロンで爪を綺麗におしゃれに整えている方や、お気に入りのハンドクリームでしっかり保湿してるよ、という方もいらっしゃるかもしれません。
「手は口ほどにものを言う」と言う言葉があるように、意外と手は年齢を感じさせやすく、そこに清潔感があるかないかで相手に与える印象も変わってくる部位でもあります。
しかし、綺麗に保っていたい気持ちは皆おなじように持っていても、手は日常動作の様々な影響を受けやすく、なかなか綺麗に保つことができないよ・・・という部位でもあるのです。
今回このブログを読んだ画面の前のあなたは、少しだけ手に詳しくなり、今日からハンドケアをがんばってみようかなという気持ちになるはずですよ♪
手の役割
ヒトの進化の過程で、前足が「手」として使われるようになったのは、今から約600万年前より以前だと言われています。生きるか死ぬかの環境の中で、手は何かに触れて確かめる「触覚機能」として重要な役割を担ってきました。
ヒトの手がこうした高度な役割ができるのは、触覚・圧覚・温覚・痛覚などの皮膚感覚だけでなく、振動や動きなどを感知する深部感覚を含めた体性感覚全体の働きによるものです。
深部感覚・・・運動感覚や位置感覚、振動感覚など。筋肉や腱、関節などの感覚受容器で感知する
体性感覚・・・皮膚感覚と深部感覚を合わせていうもの。
視覚や嗅覚、聴覚などはヒトよりも鋭敏な感覚を持っている動物は多く存在しますが、触覚に関してはヒトに勝るものはいないといわれています。
また、握る、つまむ、押す、持つなどの日常生活を送る上で必要な動きをし、何かを伝える時に身振り・手振りで表現するように、手は感情表現やコミュニケーションをとる道具でもあります。
つまり、手は「綺麗なほうがいい」という見た目だけの問題ではなく、私たちが生きていくうえでその機能を維持していくことも非常に重要であるということですね。
ハンドケアのメリット
その手の機能を維持していくためにもハンドマッサージは有効であり、また、主に3つのメリットがあります。
①血行促進、むくみ緩和
手は心臓よりも下に位置していることから、指にたまっている過剰な水分や老廃物が心臓に戻りにくくむくみが溜まりやすいです。それらをハンドマッサージにより巡りを行き渡らせることで、末端の冷えやむくみを解消します。これからの時期は寒くなってきてより一層冷えが気になってくる時期です。手や指の血行促進は、健康的な爪の育成にもつながります。
過去にむくみについて投稿したことがありますので、ぜひご覧ください。
②リラックス効果
肌と肌が触れ合うことにより、いわゆる幸福ホルモン「オキシトシン」が放出されることで安心感やリラックス効果が生まれます。また、サロンでおこなうハンドマッサージは施術者と施術を受ける方が1対1で会話もしながら進めていくためコミュニケーションが生まれ、笑うことでさらに「エンドルフィン」というホルモンが放出されて、これもまた幸福感を得ることができます。さらに、NK細胞という免疫力に関係する細胞も活性化し、免疫力向上に役立ちます。
③内臓機能の向上
「リフレクソロジー」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは「反射区療法」といい、手や足裏、耳や顔などに分布する各内臓を刺激する「反射区」を観察し、心身の状態をみていきます。そして、それらの反射区を刺激することにより、その対応する内臓機能を高めていこうとするものです。また、反射区とは別に「ツボ」とよばれるものも点在しており、ツボ推しすることで不調の改善につながります。(下の図でいうと赤い文字で書いた「合谷」がツボになります)
過去に足裏のリフレクソロジーについて投稿したことがありますので、ぜひご覧ください。
美容面からみたハンドケア
ここまでは、手の役割やハンドケアを行うことでどのように心身に働きかけるかの説明をしてきました。見た目の問題と、手の役割などあまり関係ないのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、関わりがしっかりあります。
手荒れの原因として主に挙げられるのが、乾燥によるバリア機能の低下です。
外気の乾燥、お湯による洗い物、合わない洗剤、コロナ以降増えたアルコール消毒、日焼けなどにより、肌が持っているバリア機能が低下してしまいます。
バリア機能が低下すると、あかぎれやささくれ、かゆみが出たところを掻いてしまい出血してしまうこともあります。すると、患部の部分から細菌が入り込んでしまう場合があります。
また、乾燥はターンオーバーのスピードを早くしてしまい、本来は自然とアカとしてはがれていくはずの角質が、表皮という肌表面に溜まってしまいます。すると、キメの荒さや皮膚のごわつきや硬さにつながっていくのです。
そうすると、冒頭で書いたように、手は重要な感覚を感じる道具であるにも関わらず、菌やウィルスが入り込んでしまうことで感染症等の温床になったり、皮膚が厚くなったせいで微細な変化に身体が対応せず、熱い、痛いなどの危険を察知しにくくなってしまうのです。
本来の手の機能を存分に活かすためにも、手を綺麗にしておく必要があるのです^^
ハンドケアの流れ
①角質のオフ
お肌に優しいピーリング剤やスクラブなどで硬く古くなった角質をオフします。
②クレンジング
手にも普段日焼け止めを塗っている方が多いと思います。クレンジングオイルやキャリアオイル等でクレンジングをしっかりおこない、汚れをとっていきます。(当サロンでは、ここでホホバオイルと美容効果のある精油を使用し、ハンドリフレクソロジーを同時におこないます/5mlに対して3滴使用の濃度)
③洗浄
洗顔フォームをしっかり泡立てて、こすらないように泡をおいていきます。2、3分泡をおいたまま様子を見て、泡が弾けていくのを待ちます。毛穴に詰まった汚れが泡と反応し、弾けていきます。
④保湿
化粧水を使ってしっかり肌の内側へ水分を入れていきます。コットンに化粧水を浸し、手の甲や指にパックしていきます。5〜10分ほどおき、肌にひんやり感が出てきたら保湿されている証拠です。パックを外し、コットンから絞ることができる化粧水はもったいないので首元や腕などに塗っちゃいましょう。
⑤保護
④で先ほどたっぷり吸い込んだ水分をクリーム等の油分でフタ(保護)します。(クリームの前に美容液、乳液を挟むとより良いです。)ハンドクリームは油分が多く、保護には適していても保湿効果があまり期待できないものが多いです。お気に入りのハンドクリームを塗る前に、化粧水などもミニスプレーボトルな度で持ち歩き、保湿を先におこなうのがおすすめです。
⑥日焼け止め
これから寝るだけ、という状況でなければ日焼け止めはしっかり塗りましょう。見た目の問題だけでなく、バリア機能を守るためです。
サロンでは、精油はもちろんスキンケア商品においてもオーガニック植物由来の商品を使用しております。
動物由来の原料を使用しておらず、ヴィーガン商品でもあります。
個人差はありますが、トーンが上がり、きめが細かくなるのがわかります。
ハンドケアに適した精油
精油には、抗炎症作用、傷の回復作用、皮膚の細胞活性、抗真菌作用、エモリエント効果(水分を保ち肌を柔らかくする)など様々な効果があり、ハンドケアにも非常に有効です。今回は、ハンドケアにも適し、リーズナブルに購入できる精油を2つご紹介します。
このほかにも、少し値は張りますが、フランキンセンス、ローズなども非常にスキンケアの効果が高く、重宝されています。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
手は私たちの生活に切っては切り離せない存在です。
見た目を整えておくことは、日々のモチベーションが上がり気持ちがいいことでもありますし、手の本来の機能を維持していくことで健康にもつながるんです♪
自分ではなかなかそこまでできないよ、という方はぜひサロンまでお越しください^^しっかりご説明しながら進めてまいります。
新潟に手の美人さんが増えますように♪
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