【免疫力を高めるハーブ?】エキネシア(エキナセア)と免疫システム
冬を迎えるにあたりより丈夫な身体でいたいと願う方が増えているのではないかと思います。今日はそこで、免疫力アップに良いといわれているエキネシアについて書いてみます!
エキネシアは、約400年間北アメリカの先住民の間で治療薬として大切に利用されてきたハーブで、ピンク色の見た目が非常に愛らしいのですが、その効能には大きなパワーを秘めています。
※(エキナセアと呼ぶ場合もありますが、”Echinacea”をどう発音するかの違いです。私は発音に忠実にいきたいのでエキネシアと呼びますね!笑)
プロフィール
■学名
Echinacea angustifolia
Echinacea purpurea
Echinacea pallida
■和名
紫馬連菊(むらさきばれんきく)
■科目
キク科
■使用部位
地上部、根部
■主要成分
✔️エキナコシド
✔️多糖類
✔️イソブチルアミド
■適応
風邪
インフルエンザ
尿道炎
治りにくい傷
老廃物の排出
ヒトの免疫システム
エキネシアは、北米の先住民から始まり、第2次世界大戦後にドイツなどで化学的研究が進み「免疫力を高めるハーブ」として広く知られるようになりました。
エキネシアの効能を説明する前に、まずその前に免疫システムについてお話ししていきます。(私お手製の図とともにどうぞっw)
1、人の体にウィルスや菌が侵入すると、まずは「好中球」や「NK細胞」が攻撃
↓
2、その後、「マクロファージ」という免疫細胞が菌やウィルスを貪食し、菌やウィルスについて得た情報を「ヘルパーT細胞」に伝える(マクロファージは貪食するだけでなく「攻撃」そしてウィルスや菌の死がいを掃除する働きもある)
↓
3、ヘルパーT細胞は、マクロファージから得た情報をもとに、「キラーT細胞」「B細胞」に指令を与え、キラーT細胞はウィルスや菌を攻撃。
↓
4、そして、B細胞は侵入してきたウィルスや菌に合う免疫細胞を作る。B細胞によって作られた「免疫グロブリン」によってウィルスや菌を攻撃。
この免疫システムにおいて順序1・2のことを「自然免疫」といい、3・4のようにウィルスや菌に合わせて攻撃するメカニズムを「獲得免疫」といいます。
人の身体は日々、ウィルスや菌にさらされていますが、毎日風邪を引くことがないのは、この免疫システムによりウィルスや菌が撃退されているからなのです。
※免疫システムについて、もう少しわかりやすく詳細で説明されているサイトがありましたので、こちらもご参照ください。(日本免疫学会HP)
エキネシアの役割
エキネシアは、この免疫システムにおいて重要な役割を担うマクロファージを活性化し、免疫力をアップすることが研究によって明らかになっています。その理由は主要成分にあります。
✔️エキナコシド
白血球(上の図でいう多数の細胞も白血球に分類)の数を増加させ、体外からのウィルスや菌などの侵入者を破壊する能力を増大させる働きがある。
✔️多糖類
糖質には、単糖類、二糖類、多糖類という等の種類があります。(単糖類がもっとも鎖が最小単位であり即エネルギーになるが過剰摂取は余分な脂肪などになる)。多糖類は鎖が多数に及んでおり、もっとも吸収がゆっくりである(=血糖値の上昇が緩やかで、腹持ちが良い)。また、リステリア菌やカンジダ菌による感染症を防止する効果がある。
✔️イソブチルアミド
抗炎症作用
闘う!守る!鎮める!の3拍子なエキネシアですね〜!
摂取方法について
精油もわずかに抽出されるようですが、肝毒性があるようです。そのため、ほとんど市場には流出していないのではないかと思います。(見たことがないです。)
一般的な摂取方法は、
✔️ハーブティー
✔️サプリメント
✔️マザーティンクチャー(ハーブをアルコールに浸けて抽出するハーブチンキのこと)
※すごく分かりやすいエキネシアのティンクチャーの作り方の動画がありました。ご紹介させていただきます。
最後に、摂取についての注意点ですが、毎日摂取するのではなく、2週間集中して摂取したら、1週間ほど間隔を空けて摂取を再開する・・・といった一時的な摂取方法でがいいようです。また、定期的に摂取したい場合は、5日ごと(5日飲む、5日休む)の取り入れ方がいいようです。
また、自己免疫疾患などの持病をお持ちの方やキク科のアレルギーをお持ちの方は、摂取に注意が必要ですので、医師に相談しなくてはなりません。
と、いうことで・・・エキネシアについて説明は以上です!
私は、秋冬に向けて、ハーブティーやサプリメントで風邪予防などにチャレンジしてみたいと思っています。メディカルハーブ検定で勉強したハーブについての知識からも、皆さんの元気な毎日のお手伝いができると嬉しいです。
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