骨と栄養と女性ホルモン【カルシウム・マグネシウム・ビタミンD/エストロゲン】
骨形成について
「骨」にいいものは何か?
と聞かれたら、給食の定番「牛乳」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
確かに、骨形成にはカルシウムは必要であり、また牛乳にはカルシウムは含まれています。
ただし、同時に、
・カゼインと呼ばれる、牛乳から脂肪と乳清(ホエイ)を取り除いた残りの不溶性固形成分が腸を傷つける可能性を言われていたり、
・乳糖不耐症(牛乳に含まれる乳糖を分解する乳糖分解酵素の活性低下により、乳糖を消化吸収できず、著しい下痢等をきたす)の症状に悩む日本人は多いと言われており、
一概に、骨のためにごくごく牛乳を飲めばいいという話ではないのです。
また、骨はカルシウムだけでなく、ミネラル(コラーゲン、リン)などで形成されており、そこにマグネシウムが含まれ丈夫さを保っています。
カルシウムとマグネシウムは2:1のバランスが重要
小見出しの通り、カルシウムとマグネシウムは2:1の比率が重要です。
しかし、牛乳は「カルシウム10:マグネシウム1」の比率。
この比率バランスが乱れると、吸収率が低下してしまうのです。
カルシウムは、摂取すると小腸に運ばれるが、小腸から血管に運ばれる際にビタミンDが必要となります。(ビタミンDは、免疫機能を上げる働きもあり、魚類、きのこ類などに多く含まれています。また、日光を浴びることによっても吸収できると言われています)
つまり、どんなにカルシウムとマグネシウムの比率が取れていても、ビタミンDが足りていないと非効率的な吸収となってしまうようです。
しかし、多くの食材・食品は、カルシウムとマグネシウムの比率が最初から2:1になっているわけではないですね。
栄養面を意識して、カルシウムならカルシウム、マグネシウムならマグネシウムなど、単一栄養素のサプリメントを取り入れている方も多いかもしれませんが、自分で比率を計算して摂取するのはとても大変ですよね。
もしサプリメントを摂取するならば、カルシウム:マグネシウム比が考慮されており、また、ビタミンDが含まれているものがあれこれ考えずに簡単で望ましいでしょう。
私もそのようなサプリメントを摂取しております。
カルシウム
カルシウムは、ミネラル群の中で最も多いと言われています。
(ちなみに、ミネラルとは五大栄養素の一つで、 人間の体を構成する要素として欠かせない存在の総称です)
・筋肉の収縮
・神経伝達
・血液凝固
などのとても重要な役割を担っているため、簡単に欠乏しないよう骨に大量に蓄えられているものですが、様々な要因により溶け出してしまうことにより骨が弱くなってしまいます。
マグネシウム
マグネシウムは、体内の300種類以上の酵素の働きを助ける補因子です。
マグネシウムは、リラックス効果があると言われております。
人の筋肉は動くとき、筋小胞体からカルシウムが放出され、筋収縮が起こります。ただし、カルシウムは出っ放しになってしまうと筋緊張が起こるため、そのカルシウムを筋小胞体に戻す際にマグネシウムが必要となるのです。
そのリラックス効果は、夕食後にマグネシウムを摂取することで、夜の睡眠の質を高めることにもつながると言われています。
また、骨粗鬆症の予防にもつながると言われています。
骨粗鬆症は、加齢とともに女性に多く発生しやすいと言われていますが、それは以前の投稿でも説明したように、女性ホルモンであるエストロゲンの減少も1つの理由となります。(エストロゲンは、骨の新陳代謝に際して骨吸収をゆるやかにして骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあるためです。)
そして、そのカルシウムが溶け出すときというのは、パラソルモンという成分により骨からカルシウムが血液に溶け出すことが原因の1つと言われており、マグネシウムはそのパラソルモンの働きを抑制するのです。
また、ストレスが発生した際に放出されるコルチゾールというホルモンの分泌を低下させることで、腹部の脂肪減少にもつながると言われています。これは嬉しい効果ですよね。
他にも、
・記憶力の改善
・血圧の低下
・糖尿病・心疾患の予防
・落ち着きのない子どもの心の安定
などの効果も期待できます。
しかし、過剰摂取は下剤として働くため、摂りすぎはよくないので注意しましょう。
最後に
人それぞれ、何にお金と時間を使うかといった価値の置き方は自由ですが、私の中では健康でいるためにそれを割くことはとても重要だと考えています。
もちろん、お洋服も欲しいし、いつも美味しいものを食べて過ごしたい、まだ見たことのない景色を見に旅行にも行きたいです。ですが、皆さんそうだと思いますが、生活のために仕事したり、家族のために動いたり、自分のために使えるお金と時間が無限にあるわけではありませんよね。
これまでは、自分自身の健康面について幾らか無頓着であっても、なんとか若さによる体力や新陳代謝の速さで、疲労回復も目に見えるお肌や髪や爪などといった不調もカバーできてきました。
しかし、私は今年33歳になる年齢になりますが、ここからは努力によって健康を維持していくものだろうと強く感じております。
おしゃれしたり、いろんなところへ出かけて、好きなものを食べて楽しい毎日を・・・とは思いますが、後先を考えずに好きに過ごし、将来の自分を大事にしないのはまた少し違うのではないかなと思います。
私は、40歳、50歳・・・70歳、80歳になった時に、こんな女性でいたいなあと思い描く姿があるので、そのためにも健康でいたいと強く思います。
健康でいるためには、リラックスもとても大切です。贅沢なものだから私だけ申し訳ない・・・と言って、引け目を感じてリラクゼーションを受けることに躊躇してしまう方も多いようです。
私は、そんな思いを抱いてしまう皆様にとっても、アロマトリートメントが日常的なもの、当たり前のものと感じていただけるよう、創業からずっとリーズナブルな価格設定で運営を続けています。贅沢、ご褒美と言った位置付けよりか、日々を元気に過ごすためのメンテナンスと思っています。
新潟に元気な女性が溢れていきますように。
アロマトリートメントで何か皆さんのお役に立てたら嬉しいといつも思いながら過ごしています。
最新記事 by Ayane (全て見る)
- アクティブレストとパッシブレスト【積極的休養と消極的休養】 - 2023年12月9日
- 心地良い睡眠を【外側編:換気、頭寒足熱、隙間にクッション】 - 2023年12月7日
- 手をケアした方が良い理由【ハンドケア、ハンドマッサージ、ハンドトリートメント】 - 2023年11月27日